2021年1月19日火曜日

CBT形式で試験を受けてきました。

 空いた時間を趣味にあてるのは当然のことだが、無限に遊び呆ける中で、ふと不安がよぎることは否定しようもない。ごまかしのため、加えて会社の方針もあって、年に一回程度、細かい資格試験に挑戦するということを続けている。

CBT形式


 今回は、日商簿記検定三級をうけた。昨今、感染症が猛威をふるう中、試験というものは大人数を一室に集めて行うという性質上、よろしくないだろう、感染リスクは通常より高まるだろう、ということもあって、今年はやめようと考えていたが、主催者は、通常の試験会場での紙媒体を用いた試験に加えて、CBT試験なるものを導入するとの発表があったので、それに乗っかった格好だ。

 CBT形式とは、試験にPCを用い、問題は完全ランダム(隣の人とは出題が異なる)、予約制で土日休日いつでも受験可能という、特にいつでも受験可能と言う点は、受験者からすれば、願ったりかなったりで、あらゆる試験をこれにしてもらいたいものである。日商簿記試験では、もともと、三級未満でCBT形式を導入済みだったそうだが、この機会に二,三級を追加した。なお、一級については旧来通り(税理士試験の受験資格との絡みで、検討が必要なのでしょう)。

問題は紙試験と同様。対策も同様でよし


 CBT形式と通常試験では、問題が異なる事は事前の予想から言われていた。主催者側から問題例が各主要予備校を通じて受験生に周知された。もちろん、これはあいさつのようなもので、これをやれば本試験の対策は万全ということはないだろうと考えていた。いっそのこと、一度会場の雰囲気も込みで体験するという目的で、不合格覚悟で受けたが、何の事はなく合格した。

 問題の傾向は、紙試験と同様なのだろう。違いと言えば大問が計5ではなく計3での出題だったくらいで、既存の過去問本と同様の問題が出題された。知識を蓄えた後に、TACからでている過去問本を一通りできるようになれば満点も可能ではないかと思われる。私は満点を取ることはできなかったが。

予約から当日の流れ


 CBT試験を受けるには予約が必要。予約用のサイトでおなじみのアカウント登録を行い、試験日や級数、支払い方法を登録する。

 当日、受付で本人確認と検温ロッカーのかぎを受け取り、荷物をロッカーにすべてしまう。日商簿記の場合、持ち物は電卓のみ。筆記用具の持ち込みも禁止。再び受付に行き、ポケットの中身チェックを行い、ボールペン一本と計算用紙二枚を渡され、試験用のパソコンに案内される(私が予約した時間帯は、残り一席と言う混雑状況だったはずだが、受けているのは一人だけ。途中から私一人で貸し切り状態だった)。操作方法のレクチャーを少々、試験開始は受験生の任意のタイミング。試験終了の操作を行うと、次の瞬間、合否が表示される。結果の印刷を忘れずに。ロッカーのカギを受付に返却して終了。

疲労感は紙試験なみかもしれない


 CBT形式では、パソコンの画面を見ながら、マウスをポチポチやっているだけなので、鉛筆でガリガリと解答用紙に書かなければならない紙試験と比べて楽と、自分はそのように考えていたが、そんなことはなかった。つかれる。会社帰りに受けたのがよくなかったかもしれないが、疲労感は濃厚な残業に匹敵する。あれで不合格だったら泡沫的苦労のために立ち直れなかったかもしれない。なお、合格証はマイページからPDFダウンロード可能。

 ともあれ、この小さな成功が次につながる、という気分が、不安を少しでも解消してくれるのである。